【コラム】ショウガが身体を冷やすケース｜恵比寿の鍼灸くすのき鍼灸salon.

渋谷区恵比寿の鍼灸院　『くすのき鍼灸salon.』
は女性による　女性のための　女性を応援する鍼灸サロンです。

院長の　鍼灸マッサージ師　秦　知佳子（はた　ちかこ）です。

いつの時代も女性は大忙し、仕事に家事に子育てに・・・
誰かのためにがんばっていますよね。

家事労働は簡単になったとはいえ、その分、仕事もする女性も増え、実際は忙しくなっています。

仕事と家事の両立というのは想像しているよりもずっと大変です。
放っておいても子どもは育つと言われた時代と違って、さまざまな情報があふれたり、
ママ友付き合いなども増え、ストレスが多くなりつつあります。

いつも自分を後回しでがんばるあなたにも味方は必要です。
毎日我慢してがんばるのではなく、ナチュラルに自分自身も楽しさを感じながらがんばっていきたいですよね。

くすのき鍼灸salon.ではそんなあなたを応援します！！

☆頭痛が慢性的
☆時折めまいがして不安
☆電車に乗っていると動悸がすることがある
☆これって更年期障害・・・・？！
☆このままやりたいことができずに日々過ごすのかな

そんな思いの女性のお悩みをお聞きし、
身体のメンテナンスと心のケアを提供いたします。

さて、本格的な冬がそろそろ始まる今日この頃、身体を温める食材と考えられている食材『生姜』についてお話してみたいと思います。

身体を温める食材として頭に上がる一番の食材ではないでしょうか？！
しかし、逆効果になることもあるので、今日は『生姜』について理解していただきたいと思います。

まずは冬の対策としての身体を温めるためにどうしたらよいか、ですが、
☆『湯舟につかる』『寒い場所に長時間いない』『着るもので防寒対策』など外側からの対策
☆食べ物で温める内側からの対策
があります。

食べ物では温かいもの（温めたもの）を食べたらよいかと考えられがちですが、実はそうではなく、食材そのものの性質で判断が必要です。

たとえば、先日、患者さんが“先生に生野菜はあまり良くないと言われたので、生野菜に火を通して食べてます”とおっしゃられました。私の説明が足りなくて申し訳なかったのですが、“冬に生野菜は冷える食材なので食べないほうが良い”ということを伝えたかったのですね。

たとえ火を通しても冷える食材という性質は変わりません。
コーヒーは冬はホットで飲んで身体を温めます！！とおっしゃるかたもおられますが、コーヒーはホットでも冷やす性質です。

そういう意味で身体を温める性質のある食べものを食べないといけないのですね。
ざっくりとですが、判断していただくには冬に旬の食べ物、寒いところで栽培される食べ物は身体を温めます。逆に夏に旬の食べ物、熱い国で栽培される食べ物は身体を冷やすと考えてください。

その他、太陽に近くに上に伸びていく植物は冷やす方で、土の中に伸びていく食材は温めます。土の表面あたりは真ん中くらいですね。

さて、本日のテーマの生姜ですが、土生姜というくらいですから、土にできるので、真ん中あるいは温めてくれると考えられがちですが、実は冷やす作用も大きいのです。はっきりとは判明していませんが、もともとは南国で栽培されていたようです。

生姜は他の食材とはちょっと変わっていて、調理法で効能の変化がとても大きい食材です。生のままと、加熱したのでは作用がまったく変わるのです。とても良い食材なので、これをきちんと理解して上手く取り入れることが一番ですね。

まず、生のままの生姜は“ジンゲロール”という成分が主で、解熱作用や強い殺菌作用があり、体内の熱を取り除き、身体の表面を温めてくれます。強い殺菌作用もあるので、風邪の引き始めにはとても効果的ですね。ただ、解熱作用があるくらいですので、冷えた身体を温めたい時には逆効果となってしまいます。これが冷やす作用の部分です。

そして、熱を加えると“ショウガオール”という成分が増え、この成分は身体を芯から温めてくれる作用があります。身体が冷え切ってしまった時、慢性の冷え性の方は火を入れたものを食すようにしましょう。高熱のある時には摂らないほうがよいです。

また、ショウガオールは100度を超えると破壊されてしまうので、熱し過ぎには注意しましょう。生姜湯や鍋に入れて少し炊く、という調理法が良いかもしれません。乾燥させることでもショウガオールが増えますので、手間ですがおススメです。

生か加熱するかでまったく逆効果になってしまうので、その都度の状態でうまく取り入れたら、とても効果的な食材です。
ただ、どんな食材でもそうですが、身体に良いからといって毎日は摂り過ぎですし、やはり適度に食するようにしましょう。

特に生姜は漢方薬にも使用されるように基本的には刺激の強い食べ物です。極端に身体が弱っている時や虚弱体質の方は慎重に摂らないといけませんので、注意してくださいね。